あこままのもやもや日記

2015年春に脳梗塞で救急搬送。原因は脳の難病である「もやもや病」であることが判明。2015年夏に右脳のバイパス手術を受けるが、後遺症で、左半身麻痺=「左片麻痺」に。絶望の淵からたちあがり、リハビリを続け、専業主婦として生活していく闘病、リハビリの記録。明石家さんまの「生きてるだけで丸儲け」が座右の銘。

家での2度の転倒   怖くなってしまった外歩き

10月末から11月半ばの今日に至るまでの間に、私は、2回も家の中で転倒してしまった。1回目は、何気なく夕飯の後に物を取ろうとしたときに・・・。後ろにバタッと倒れ、尻もちをついてしまった。幸い、日曜日で、夫が近くにいてくれたので、両脇を支えて立ち上がらせてもらった。運よく、頭も打たず、大丈夫だった。2回目は訪問リハビリの時間。以前載せた室内用の段差の練習用ピンクの台で段差の練習中、曲がらない左足が台に引っかかってしまい、そのまま後ろに転倒。理学療法士の先生が咄嗟に立ち上がらせてくれたが、2回とも、自分の後方に倒れてしまい、異様に動くことが怖くなってしまった。それから・・・、転倒したのは、家の中だったのに、靴を履いて、杖を持って、外に出るのがとにかく怖い。
左足が棒のようになって、思うように動かない。通所で通う東船橋病院のリハビリの時間にリハビリ室を最初の10分間、ひたすら歩く訓練があるのだが、歩き慣れて、それまでは普通に歩行していたのに、平らな室内なのに、左足がふと止まってしまって足が動かなくなる。「歩けない!」という心理が頭を支配してしまって、足が思うように動かない。怖くなって、リハビリ室のセラピストの方々に声をかけ、側について一緒に歩いてもらった。専門のPTさんが側にいると思うと、妙に安心して足が少し動いてくれる。以前載せた玄関前のスロープも、スムーズにあるけなくなってしまった。すべてが怖い・・・。

私は、意外にやメンタルが弱いようで、何かあると、すぐに頭のなかで、その出来事が反芻され、身体がうごかなくなってしまうのである。「異常事態」。せっかく、外歩きもスムーズにできるようになったり、ポストの郵便もスムーズに取りに行けていたのに、何もかもがゼロになってしまった。
「とにかく、元に焦らず、戻しましょう」と、訪問リハの担当PTさんに言われ、しばらくはひとりでの外歩き禁止、家にほど近い近辺のみをゆっくり歩くことの繰り返しを続けていくことになった。
が、リハビリの時間、PTさんについてもらい、肩を押さえてもらい(転倒しないように)、「いち、に、いち、に」とリズムを口に出してもらうと怖いながらもゆっくりきちんと歩けるのである。だから、精神的なものがやはり大きいのである。
なので、自分で歩く時も、自ら、「いち、に、いち、に」と、口ずさむようにした。家の中で転倒したので、家の中もなんとなくこわくなり、常に、「いち、に、いち、に」と、歩き始めのように口ずさむことにした。


11月末、家から徒歩5,6分の美容院にカットに出かけた。「死ぬほどの怖さ」を感じながら、「いち、に、いち、に」を繰り返し、何とか往復できた。
成功体験はものすごく大きかった。「美容院に行けたじゃん!」という体験が自ら背中を押した。
公共交通機関の練習も見送り、今現在は、訪問リハビリの時間に近場を数分歩くことで回復を目指している。
お正月、出掛けることも多いから、その時までには、なんとか少しでも回復しておきたいと思っている。