あこままのもやもや日記

2015年春に脳梗塞で救急搬送。原因は脳の難病である「もやもや病」であることが判明。2015年夏に右脳のバイパス手術を受けるが、後遺症で、左半身麻痺=「左片麻痺」に。絶望の淵からたちあがり、リハビリを続け、専業主婦として生活していく闘病、リハビリの記録。明石家さんまの「生きてるだけで丸儲け」が座右の銘。

新しい「趣味」「パン作り」

病気以降、それまでしていた「仕事」はできなくなった。英会話講師や、イオンモールでのカード営業等々、私なりに働いてきたが、今は、いわゆる専業主婦。何度か仕事、在宅でできる仕事などを探したが、「片手では効率が悪い」や、現実的に通勤できないハンディは、どんな仕事もできない現状をうんでいた。専業主婦といっても、できることに、限界もあるので、「何もしない空き時間」が膨大にある毎日。結果、「テレビばっかり観てしまう」日々を過ごしてしまう。
ずっと、リビングのソファに座って、一日テレビを観ている私の姿は、俯瞰で見ると、自分でも嫌になってしまうし、家族にも「なあんもしないお母さん」と映ってしまう。正直、情けなかったし、この現状を「なんとかせねば」といつも思っていた。
でも、現実的に、仕事はできないままだし、「はて、どうしよう?」と考えた時に、「そうだ、別に仕事するばっかがいいわけじゃない」と気が付いた。「テレビばっかり観てなにもしない生活から脱却すればいいだけ、今のじぶんにできることをさ探せばいい」と考え方、味方を変えた。朝、わりと遅く家を出る長男に、「おかあさんもなんかしなよ」と毎日いわれることがとてつもなく苦しくせつなかった。事実なんだけど・・・。もともと「料理」は大好きだし、キッチンに立つことは全く「苦」ではない。だからこそ、半身麻痺で帰宅してからも必死に料理ができるように私なりに頑張ってきた。それが、今や、毎日家族の食事を全て作れることにつながっていた。そうだ、「料理」だ!と思った。日々の普通の料理は毎日作るのだから、今までやったことのない、料理関係、「パン」を作ってみよう!と思い立った。

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人生初の「わたしが作った、焼いたパン」♥  美味しかった♥
でも、片手は使えないし、パンといえば、「こねる」作業があるし、「できる?」と単純に思ったが、「この4年間、なんでも、なんとか工夫して、料理やってきたじゃん!!できないわけない!」と、根拠のない自信を持って、始めてみようと思った。幸い、長男の中高を通じてのママ友が、「パン教室」の先生をしていたり、「パン作り」の経験者が数人いたので、アドバイスをもらい、道具、本、等々をそろえ始めた。友人によれば、「手でこねないレシピもあるよ」ということだったので、you tubeでそれを探しあて、早速やってみた。「ベッカ晶子さん」が主宰する「日本一適当なパン教室」(そもそもこの名前が気に入った)、のれしぴが載る「日本一簡単なパン作り」という本を購入し、「てこねせず、しゃもじでこねる」やりかたを見ながら作った。しゃもじのあと、一次発酵させたあとは、手でこね、成型するのだが、なんとかなった。そう、なんでも、なんとかなるんだ。で、出来たのが写真の「ちぎりぱん」。焼きたてを次男と試食、「超美味しかった」。次男も「うまい!」だった。人生初の「パン」焼き、我ながら大成功。うれしかったし、楽しかった。これからも、チーズ入りとか、大納言入りとかいろいろ作ってみたい。まだまだ、焼くぞ!大好きな料理の一つとしてやっと見つけた「パン作り」。唯一の趣味として、どんどん美味しい!といわれるパンを焼いていきたい。「テレビばっかり観てる生活」から、抜け出そう。