手術までの1か月
約1か月後のバイパス手術を決め、6.25に検査入院から退院した。
1か月の間、なんとなく脳がふわふわしたまま過ごした。この間、手術後にはすぐにできないと思われたことをした。夫と何度かデートした。久々に。
もはや、息子たちは私達親とは出かけなくなっていた。
幕張のアウトレット。勤めていたイオンモールのそばをバスで通った。懐かしかった。
買い物のあと、『いきなりステーキ』を食べた。そのあと、海浜幕張駅の近くのハワイアンカフェで搾りたてのグアバジュースを飲んだ。あまりに美味しかった。
別日、初めて柴又帝釈天へ。駅前の「寅さん」像を初めて見た。参道にある様々なお店が新鮮だった。お団子屋さんが多く、粒あんのかかった草団子を食べたり、ソフトクリームを食べたり・・・昭和感溢れるお店でもつ煮をいただいたりと柴又を楽しんだ。
帝釈天の歴史ある彫刻を見たり、荒川?の土手を歩いたり・・・して、真夏の暑い柴又を歩いた。その後浅草へ。ふたりで、「まぐろそば」のお店に入り、お昼ごはん。いつも子供たちが一緒にいたここ10数年とは違い、久々の夫と二人。そんな時間がとても楽しかった。
いまでは本当に素敵な思い出。その後は、淡々と専業主婦しながら、手術までの日々をすごした。
特に具合が悪くなることもなかった。自分が病気であることが不思議だった。それまで、「パニック障害」で通っていた病院、クリニックへは行かなくなっていた。
パニック障害なんかではなかったのだから・・・家族には、「手術、大丈夫。がんばってこい」とだけ言われた。それ以外は夫も息子たちも何も触れなかった。
それは、不安な毎日を過ごす私にとってはありがたかった。